第16話 東京上空
フォイゾン王がヘッポコ王フラオンにボゾン10機を送るという事に「たったの10機か!」・・・・ここまで来るとフラオンも可愛く見えて来るな(笑)
ガラリアのバストールと戦闘中、ダンバインは天空(天海か?)へ伸びる光の柱と共に地上界へ・・・・。
ここでショウの家庭環境が描かれ、ちょっと問題のある家庭環境が描かれてます・・・・
「ウサギの目はなんで赤いの?」
「ニンジンを食べるから」
でショウを見分けるヨーコはオオモノ(笑)
ここで「異世界」に放り込まれたガラリアの混乱ぶりと、「異世界から来た」ダンバインやチャムへの地上人の反応が対になって描かれています。このガラリアの反応というのは非常に重要ですね、「ファンタジーとは現実の鏡」というのが私の考えなので、このガラリアの反応はファンタジーとしては絶対不可欠のものでしょう。
またこの回はAH-1SやF15が出てくるのですが・・・・・・・・バイストンウェルにハマっているとAH-1SやF15の方が異質に見えてしまいますね・・・・。これは富野さんが意図したものかどうかは分りませんが・・・・。
第17話 地上人たち
地球を侵略しにきた宇宙人だと決め付けようとする基地司令・・・・・。バイストン・ウェルも宇宙人も未知のものであるという事に変わりは無いはずなのですが、何故宇宙人だと理解しようとしたのか???
まだ宇宙人の方が「想定の範囲内」(笑)だからなんでしょうか?こう考えると人間の思考というのは怖いもんです。
血液なども調べろ!と叫ぶショウですが、コピーされているかもしれない・・・と答える司令。
この回、重要なのが「おにぎりを食べるガラリア」です。ここで、ガラリアが「バイストンウェルに来た地上人の気持ちが分る」と心情を吐露しています。またここでガラリアは青年団などに反撃していません。心情の変化があったのでしょうか???第16話東京上空では「地上人のショウが敵ならば、ここは敵地だ! 破壊してやる!」と叫んでいたガラリアの心情変化は非常に興味深いです。
第18話 閃光のガラリア
ダンバインの前半でのクライマックスでしょう。
バイストンウェルでは・・・
まず、フラオン
「いやだ! 王でなくなったら、予は食えなくなる!」
うーむ、ここだけは賢いのねフラオン(笑)
またマーベルとキーンがショウを心配し、敵前逃亡?と疑いをかけるニーに対しマーベルとキーンがショウを庇っているのが、後への伏線かと・・・・。
そして地上界・・・
ここでもガラリアは目撃された家族を攻撃しません。
そして、衝撃のショウの親子の対面・・・・
「何万人もの人を殺すような子を持った覚えはないわ!」
「もうこれ以上人殺しはしないで! 私たちに犯罪人の親として生きてゆけというの!?」
「本当の息子なら、私の築き上げた地位のことも考えて!」
ここで母親は銃口をショウに向けます。
「あなたは宇宙人なのよ!」
ここでなんとショウに向かって発砲
このシーン・・・はっきり言ってトラウマになってます。午後5時とか6時にやるアニメの内容じゃあ無いっすね(苦笑)
そして、ガラリアのバストールと再戦闘中に「逆らえば両親の命は無い」と脅す司令・・・・ここでショウは
「聞こえるか! 俺は宇宙人だ! ショウ・ザマの身体を借りている宇宙人だ!」
「聞こえるか! 俺はカシオペア座の第28惑星系の人間だ! あの人たちはまったく関係ない! 聞こえているか!?」
・・・・・・このシーンはあまりにも切ないです・・・・・それも、ショウの思いやりが母親に届けばまだ救いもあったのでしょうが、母親には届きません・・・。父親が「私たちを捨ててくれたんだ」と理解しているのが唯一の救いですが・・・・。
また、この両親からコメントを取ろうとするマスコミ・・・・・・・・・・阪神大震災の取材や尼崎の列車事故の取材を見ていますから・・・・あまりにもリアルすぎ(-_-;)。
そしてガラリアと協力しバイストンウェルに帰ろうとするショウ・・・・バイストンウェルがかすかに見えるもののバストールは耐えられずに爆発・・・。
この東京三部作は久しぶりに見直しましたが・・・・・名作です・・・。
非常に切なく、そしていろいろな事を考えてしまいますね・・・・。