ビーバーコーポレーション扱いのFOXONE DESIGN STUDIO 1/144 XF-103 のキットレビューです。
が開発生産したものをビーバーコーポレーションが模型流通に載せているのだと思います。
このキットの特徴はオール3Dプリンタ造形である事で、3Dプリンタの原型をレジンに置換したものではなく、3Dプリンタでいきなりパーツにしたものです。
既に個人ディーラーレベルなら、1/2000の艦船模型や1/144の戦車で一般的になりつつある造形方法です。5年ほど前に模型流通に乗せるクラスのメーカーが3Dプリンタそのままの商品を発売しつつあり、これからのトレンドになるだろうと思っていました。小さいものならレジンに置換する時間とコストを考えれば3Dプリンタいきなりの商品が多くなるのは当然だろうと5年位前から考えていました。
そういえば、海外サイト情報になりますが、フライホークの1/700 巡洋戦艦フッドは3Dプリンタパーツが含まれているようです。
エンジンノズルなどで部分的に使った事はありますが、オール3Dプリンタパーツのキットを組むのは初めてです。
実にシャープな造形です。スジ彫りもばっちりです。ここまで精度が高いと3Dプリンタでも良いよね!となりますね。少なくとも一昔前に存在した個人ディーラーレベルのバキュームキットとかレジンキットに比べると大幅に高品質でしょう。
私は3Dプリンタ造形に精通しているわけでないので、間違っていたらごめんなさいと先にお断りしておきます。
3Dプリンタには大きく積層型と光造形型があります。最近急速に普及し一般的なのは積層型で宿命として積層状の跡が残ります。このキットも主翼に積層痕があります。
10年前に知識でこれまた間違っていたらごめんなさいですが、積層痕のある3Dプリンタ造形の場合、「凹んでいるところが本来の寸法」のはずなので、パテを塗るのではなく、削って段差がなくなればOKのはずです。
XF-103はアメリカのセンチュリーシリーズの機体でF-102デルタダガーよりも更に高性能を求めた機体です。計画ではマッハ3.7を目指したそうです。
一番の特徴はコクピットが機体に埋め込まれている事で前方を見るにはペリスコープで見るようになっているそうです。ミサイルはF-102と同じくAIM-54ファルコンです。搭載方法もF-102と同じくウエポンベイ内に搭載する方法ですが、X-103は側面にミサイルベイがあるので、なんだかSFメカのようですね。
更に脱出方法も上部への脱出ではなく下方脱出だったようです。それもあって、飛行状態もさることながら地上状態が実にユニークです。