ナンタラカンタラニッパー、いや、なんとかかんとかというメーカーのニッパーが一番!
個人的には少し食傷気味な話題なのですが、プラモデル用のニッパーで何がいいか?みたいな話が良く出ます。
100円よりは1000円、1000円よりは2500円、2500円よりは5000円のニッパーがよく切れるというのは、ほぼ真実でしょう。でも、5000円のニッパーで全てカバーできるのかと言われると私は疑問です。
まずは1000円のニッパーでいいんじゃないか?
と私は思います。具体的にはこれ
散髪屋さんに行きますよね?そのはさみはいくらでしょう?
私が行っている散髪屋さんで、プラモデルも以前作っていた理容師さんに聞いてみました。
「まあ15万円位から、10万円以下だとちょっと・・・・・・」
良いニッパー価格からして理容師さんのはさみが15万というのは妥当でしょうけども、プラモデルに使うニッパーを価格を伝えたら
「5000円!高いっすね!」
と、
「いやいや、今あなたが使ってはるはさみに比べれば全然(笑)、刃の長さから考えてもはさみが高いっす」
というと
「確かに」
と笑っておられました。
この散髪屋さんとの話から気が付いたこと
日頃良い刃物を使っている人でもニッパーに5000円はポンとは出せない
もちろん、5000円のニッパーは素晴らしいものですし、ピンセットも100円と1000円と3000円では全く別物です。でもだからと言っていきなり5000円のニッパーを薦めるのはおかしいと思います。理由は3つ
1 「ニッパーに5000円を出せないやつはプラモデルに入ってくるな」とも捉えられかねない
2 高いニッパーは使い方が意外に限定されている(太いランナーやクリアーパーツのランナーを切れない)
3 高いニッパーは「楽」するためのもので、いきなり高いものだと切れ味の違いなどが味わえない。「楽」は楽しいのとラクするの両方の意味
京都に菊一文字という刃物屋さんがあります。数年前ここで包丁を買いました。刃物の専門店なのでそりゃもう10万円超えてくる包丁など普通にありますが、「家庭用なら」と最初に勧められたのは
ステンレス製の万能包丁
いわゆる普通の包丁。ただし、スーパーで売ってるやつの三倍くらいの値段はします。でもステンレス製だしさびにくいし、用途も限定されない汎用品です。
まずは汎用品の「ちょっと良いやつ」(かなり漠然とした言い方ですけど(笑))を買って、その後でより限定された用途の高性能品を買うのが今は一番良いと思っています。
その面で、最初に挙げた1000円クラスのニッパーは、ランナーも切れるし、ちょっと無理な使い方(こじるとかね)もできるので、後々5000円のニッパーを買っても絶対に無駄にはならないと保証します。さらに1000円のニッパーと5000円のニッパーの違いも楽しめます。
5000円のニッパーで無理に太いランナー切ったら刃折れるで!、ほんまの話やで!