今回紹介するのはエアロベースのキットです。
こういう状態で売られています。壁のフックに吊り下げられて売っているイメージがあります。実店舗ならホビーショップというよりも、どちらかというと東急ハンズや書店で扱っている印象です。もちろんネットショップのAmazonやヨドバシカメラなら扱っています。
所謂「プラモデル」ではなくエッチングの組み立てキットになります。接着剤は必要なく、カッターナイフとピンセットだけで作ることができます。
エアロベースは元々タミヤにおられた方が設立された和歌山のメーカーです。
このキット、プラモデラーからすると一番刺激的なのがこれ、パッケージに裏側、つまり売られている状態でこういう説明が書いてあります。
折り曲げたりするテスト用のパーツが入ってます。
若いモデラーさんなら
おお!テスト用のパーツなんて親切!
なんて思うでしょうし、オールドモデラーでタミヤの1/35 88㎜砲を作ったことのある方なら
なんだか見たことある!
なんて思うでしょう。
タミヤの1/35 88mm砲は一番最初にツェンダップ(オートバイ)を作る指示になっています。細かい部品の組み立てのコツを覚えてくださいとわざわざ書いています。「エアロベースの考える組み立てやすさ」がタミヤに近いのかも!などを読み取ることができます。
さて、実際に組んでみましょう。
エッチングの切断は例の45度刃で行いました。下に引くのはアクリル板です、ガラスだの鏡だの厚紙をそのまま使えばいいだの、さまざまな意見があるのも承知していますが、「エッチング切断時に刃は下の板に少し食い込んでほしい」ので、私の場合刃アクリル板を敷いて切断しています。
アクリル板
光 アクリル板100×100×2 KA-101 白
まずは説明書の通り、「なれるためのパーツ」を切断してみます。
そしてあれこれ曲げたり切ったりしてみます。
エッチングパーツを手にならすコツは
「これくらい曲げたら、どれ位元に戻ろうとするのか」
「どれくらい曲げたら折れるかを知る」
の二点です。
特に二点目は超重要!折れたら元には戻りませんから(笑)
実際に切り出して組んでいきます。組み立ては曲げて差し込んでいくだけです。先がしっかりしたピンセットがあるとなお組みやすいです。
この製品ではプラモデルでもごくごく稀にある方式ですが、組んでから切り離す所もあります。
このパーツを差し込んで曲げてから
折る!
曲げるだけでどんどん組み立てられます。
翼も曲げて作ります
パイロットと車輪はメタルパーツです。
なんと車輪の軸を通す穴を広げる事まで配慮されています。
ここに差し込んでグリグリします。ここも、作りやすさとはなんなのか?というメーカーの考えを読み取ることができますね。
銘板は黒のサインペンで塗りつぶしてから
やすりでけずると浮き出ます
で完成です。
皆様の書斎やリビングにおひとついかがでしょう?
書斎をイメージして万年筆を一緒に置いてみました。
エアロベースではほかにもエッフェル塔やツェッペリン飛行船など幅広く発売しています。